ハーフな俺。前編(完結)

Surprise (驚愕)


~~ルイside~~

あの最悪な日から3ヶ月ほどがたった。

リサとかぶる授業は日本語だけで、
しかも、私語をかなりきらう先生。

今日もいつものように、授業が始まる前
マリアがリサと一緒に、俺らの座ってる席の近くまで来た。


「ねぇ、陸~この前受けたテストが
今日返ってくるんだってぇ。」

「えっ!今日かよ。ってか俺結構自信あんだけどねっ!マリアはどうよ?」


「ぅ~ん。私はどうだろぅ。まぁまぁかな?

ルイは?」


そう聞かれて黙っていたら、陸が


「あぁ、こいつ、こう見えて日本語すっげー
とく・・ぃムグッ・・・何すんだよ!ルイ!」


「おまえ、うるさいよ。ちょっとは静かにしてろよ!」


「なぁに、それぇ。どういう意味ぃよぉ。」


リサがジィっと俺の目を見つめる中、
マリアがしつこく聞いてきそうになった時、
先生がタイミング良く教室に入ってきた。


リサもマリアも、慌てて自分の席に戻った。


「おぉい、席に着けー!
今日は、皆に前回のテストの結果を返すとともに、大事なお知らせがあります。」

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