ハーフな俺。前編(完結)
Past (過去)
リサが小さく頷いたので、俺は話し始める。
「俺の母親は俺が4歳の時に、俺を捨てて他の男の元へ去った。
俺と親父には何一つ言わずに、ある日突然だった・・・」
そこで、一息つく俺。
「俺は母親が、もう戻ってこないっていうのは
幼いないながらも何となく感じていた。
すごく裏切られた気持ちだった。
俺は一体あいつにとって、何だったんだって考えない日は一日もない。
今だって・・・そう」
そこで、辛くなり目を閉じる。