ハーフな俺。前編(完結)
俺の名前はルイ・クライン。
アメリカの大都市に住んでいる。
9月6日。今日が高校初日だ。
学校なんて意味の無いもの・・・
ただあいつだけを見返すために、
小学校からずっと俺は日本語の授業を取ってきている。
今では人並みに、いやそれ以上に日本語を操ることが出来る。
いずれ、あいつに復讐をするためだけに、俺は必死で勉強してきた。
俺は今では最も憎んでいる母親の、あの日本人の血が俺の体にも流れていることに嫌悪感を抱く。
そう、俺はアメリカ人と日本人のハーフ。
でも、俺自身の半分は4歳のときから、
封印されたままでいる。