夜空に見るは灰色の瞳
「その感じだと、お二人は今でも交流があるんですか?」

「三永ちゃんは中々鋭いね。俺が仕事辞めてから始めた店に、開店当初から叶井はしょっちゅう来てる。常連だな」

「仲良しじゃないですか、叶井さん」

「違うの!……いや違うくはないんだけど、違うって言うか……違うと言わせて欲しいというか……」

「どういうことだよ」


大路くんがそう言って笑い、三永ちゃんまでつられたようにクスっと笑う。


「叶井さんはツンデレだったんですねー」

「それは違う」

「三永ちゃんの前では違うの?」

「違いますよ。新人研修の時からお世話になっていますが、こんな叶井さんを見るのは初めてです」

「なんだお前、猫被ってるのか」

「被ってるとか言うな!」


ムスッとしながら水をがぶ飲みしていると、頼んでいた親子丼が運ばれてくる。
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