夜空に見るは灰色の瞳
「いやあ、いい場所教えてもらった。勤めてた時に知ってたら、毎日でも通ったんだけどな」
「今からでも通ったらいいですよ」
「今はほら、元上司と遭遇しちゃったりすると、絡まれて面倒くさいからさ。今日だって、居たらどうしようってドキドキしてたから」
「ああ、なるほどです。でも、そんな大路さんに朗報がありますよ。このお店、距離的には凄く近いですけど、灯台下暗しって言うのか、うちの職場で知ってる人はほとんどいないんです。まあそれでもゼロではないんですけど、遭遇する確率はとても低いかと」
言われてみれば確かに、距離的には職場から一番近いコンビニに行くのとさほど変わらないのに、今のところ店内には知っている顔が一つも見受けられない。
「それは確かに朗報だ。ありがとう」
「いえいえ。それでも毎日通ってたら、誰かしらとは顔を合わせることになってしまうかとは思いますが」
二人の会話を聞くともなしに聞きながら、親子丼を黙々と口に運ぶ。
ふと視線を感じて目線を上げると、こちらを見つめる三永ちゃんと目が合った。
「今からでも通ったらいいですよ」
「今はほら、元上司と遭遇しちゃったりすると、絡まれて面倒くさいからさ。今日だって、居たらどうしようってドキドキしてたから」
「ああ、なるほどです。でも、そんな大路さんに朗報がありますよ。このお店、距離的には凄く近いですけど、灯台下暗しって言うのか、うちの職場で知ってる人はほとんどいないんです。まあそれでもゼロではないんですけど、遭遇する確率はとても低いかと」
言われてみれば確かに、距離的には職場から一番近いコンビニに行くのとさほど変わらないのに、今のところ店内には知っている顔が一つも見受けられない。
「それは確かに朗報だ。ありがとう」
「いえいえ。それでも毎日通ってたら、誰かしらとは顔を合わせることになってしまうかとは思いますが」
二人の会話を聞くともなしに聞きながら、親子丼を黙々と口に運ぶ。
ふと視線を感じて目線を上げると、こちらを見つめる三永ちゃんと目が合った。