夜空に見るは灰色の瞳
「それじゃあ叶井さん、わたしはこっちなので。今日はほんとにほんとにほんとーに、お疲れ様でした」
「うん、お疲れ様。帰り、気を付けてね」
「叶井さんこそですよー」
笑顔でペコリと頭を下げて、三永ちゃんは歩き出す。
その背中をしばらく見送ったところで、私は反対方向に足を踏み出した。
今日は朝から色々あり過ぎて疲れたことだし、バスが来るまでまだ時間もあるので、三永ちゃんから貰った白桃味の飴を口の中で転がしながら、せかせかと家路を急ぐ人達の中をのんびりと歩く。
その道中、口内で転がしていた飴が割れて、中からフルーツピューレと思われるものがとろりと出てきた。
白桃のフルーティーな甘さを堪能しながら、私はバス停を目指す。
**
「うん、お疲れ様。帰り、気を付けてね」
「叶井さんこそですよー」
笑顔でペコリと頭を下げて、三永ちゃんは歩き出す。
その背中をしばらく見送ったところで、私は反対方向に足を踏み出した。
今日は朝から色々あり過ぎて疲れたことだし、バスが来るまでまだ時間もあるので、三永ちゃんから貰った白桃味の飴を口の中で転がしながら、せかせかと家路を急ぐ人達の中をのんびりと歩く。
その道中、口内で転がしていた飴が割れて、中からフルーツピューレと思われるものがとろりと出てきた。
白桃のフルーティーな甘さを堪能しながら、私はバス停を目指す。
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