夜空に見るは灰色の瞳
「それで、寝不足の原因は何なんですか?」
「ん?……んー……とね、…………」
さて、何をどう話したものだろう。
不法侵入男、もとい魔法使いのことは話せないので、そうなると説明がとても難しい。
何しろ寝不足の原因はそこにある。いや、奴にある。
あの男が放ったとんでもない台詞についてあれこれと考えていたら寝不足になったのだから、そう言って差しさわりないだろう。
でも、それをそのまま話すわけにはいかないので、どうしたものかと考えていると、食堂の方からおばちゃんが威勢のいい声で番号を呼ぶのが聞こえた。
持っていた番号札に視線を落として確認し、次いで三永ちゃんと顔を見合わせてから二人で席を立つ。
番号札と交換で受け取ったお盆の上、三永ちゃんのものはコロッケをメインに千切りキャベツとくし切りのトマト、そして白いご飯と味噌汁が載っていて、私のには肉じゃがをメインに白いご飯と味噌汁、小鉢の漬物が載っている。
お互いに頼んだ物は定食なので、お盆の上は賑やかだ。
「ん?……んー……とね、…………」
さて、何をどう話したものだろう。
不法侵入男、もとい魔法使いのことは話せないので、そうなると説明がとても難しい。
何しろ寝不足の原因はそこにある。いや、奴にある。
あの男が放ったとんでもない台詞についてあれこれと考えていたら寝不足になったのだから、そう言って差しさわりないだろう。
でも、それをそのまま話すわけにはいかないので、どうしたものかと考えていると、食堂の方からおばちゃんが威勢のいい声で番号を呼ぶのが聞こえた。
持っていた番号札に視線を落として確認し、次いで三永ちゃんと顔を見合わせてから二人で席を立つ。
番号札と交換で受け取ったお盆の上、三永ちゃんのものはコロッケをメインに千切りキャベツとくし切りのトマト、そして白いご飯と味噌汁が載っていて、私のには肉じゃがをメインに白いご飯と味噌汁、小鉢の漬物が載っている。
お互いに頼んだ物は定食なので、お盆の上は賑やかだ。