夜空に見るは灰色の瞳
ヒートアップした三永ちゃんは、遂にテーブルを平手でバンっと叩く。
おかげで何事かと視線が集まって、私は居たたまれなくなった。
視線を集めている張本人である三永ちゃんは、そのことを全く気にしていない。というか、気付いているかどうかも怪しい。
「あの漫画、ほんとに大好きだから、凄く楽しみにしてたのに……それなのに、こんなのって……!!」
「よし!三永ちゃん、一旦落ち着こう!!何か飲む?うん、何か飲むのがいいと思うよ。きっと落ち着くよ。何がいい?甘い物がいいかな?」
余程ショックだったのだろう。そうとは知らずに地雷を思いっきり踏み抜いてしまった私は、慌てて三永ちゃんを宥めにかかる。
私達がいる部屋は食堂であり休憩室でもあるので、壁際には自動販売機もある。
財布を手にそこに駆け寄った私は、三永ちゃんのために温かいミルクティーを購入した。
こんなことなら、たとえ上手く誤魔化せなくても、寝不足の話題を続けた方がマシだったかもしれないと激しく後悔しながら。
*
おかげで何事かと視線が集まって、私は居たたまれなくなった。
視線を集めている張本人である三永ちゃんは、そのことを全く気にしていない。というか、気付いているかどうかも怪しい。
「あの漫画、ほんとに大好きだから、凄く楽しみにしてたのに……それなのに、こんなのって……!!」
「よし!三永ちゃん、一旦落ち着こう!!何か飲む?うん、何か飲むのがいいと思うよ。きっと落ち着くよ。何がいい?甘い物がいいかな?」
余程ショックだったのだろう。そうとは知らずに地雷を思いっきり踏み抜いてしまった私は、慌てて三永ちゃんを宥めにかかる。
私達がいる部屋は食堂であり休憩室でもあるので、壁際には自動販売機もある。
財布を手にそこに駆け寄った私は、三永ちゃんのために温かいミルクティーを購入した。
こんなことなら、たとえ上手く誤魔化せなくても、寝不足の話題を続けた方がマシだったかもしれないと激しく後悔しながら。
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