夜空に見るは灰色の瞳
何だかどっと疲れてしまって、途中目に付いた公園のベンチで一旦休みたい衝動にも駆られたが、グッと堪えて来た道を戻る。
急いで戻らなければと頭ではわかっているのに、疲れ切った体は、というか疲れているのは心の方だろうか、どちらにしろこれ以上足掻くことを拒否するように足が重たい。
どうせ遅刻は確定なのだしもういっそ寄り道でもしてやろうかなという気持ちと、いやいや!一刻も早く家に戻って一秒でも早く仕事に向かうべきだという気持ちがせめぎ合う。
今のところ、寄り道したい気持ちが勝っているけれど。
「ああ……足痛い」
周りに誰も居ないのをいいことに、ぼやいてから大きくため息を一つ。
そんなに高くはないけれど、それでもヒールの付いた靴で走ればそりゃあ足も痛くなる。これも、足取りが重い原因の一つだ。
そしてついさっき飛び出したばかりのアパートにとぼとぼと舞い戻った私は、階段を上がって二階へ。
鍵を取り出そうと鞄に手を突っ込んだ状態で階段を上り切った私は、そこでピタッと足を止めた。ついでに手の動きも止めた。
急いで戻らなければと頭ではわかっているのに、疲れ切った体は、というか疲れているのは心の方だろうか、どちらにしろこれ以上足掻くことを拒否するように足が重たい。
どうせ遅刻は確定なのだしもういっそ寄り道でもしてやろうかなという気持ちと、いやいや!一刻も早く家に戻って一秒でも早く仕事に向かうべきだという気持ちがせめぎ合う。
今のところ、寄り道したい気持ちが勝っているけれど。
「ああ……足痛い」
周りに誰も居ないのをいいことに、ぼやいてから大きくため息を一つ。
そんなに高くはないけれど、それでもヒールの付いた靴で走ればそりゃあ足も痛くなる。これも、足取りが重い原因の一つだ。
そしてついさっき飛び出したばかりのアパートにとぼとぼと舞い戻った私は、階段を上がって二階へ。
鍵を取り出そうと鞄に手を突っ込んだ状態で階段を上り切った私は、そこでピタッと足を止めた。ついでに手の動きも止めた。