夜空に見るは灰色の瞳
「……いきなり爆発したりとか」
「フライパンを爆発させることで、僕にどんなメリットがあると言うんですか?」
それもまあ確かにそうなのだが、もしかしたら、私には理解出来ない魔法使い内だけのメリットというものもあるかもしれない。
「そんなものはありません。爆発させることにメリットを感じるとしたら、爆弾魔くらいでしょう。同じ魔でも、僕は由緒正しき魔法使いですから」
「……由緒の正しさなんて知らないけど、いい加減勝手に読まないでもらえるかな」
「そう言えばまだ言っていませんでしたが、生憎と読むのと違って感じ取るのは制御が難しいんです。否応なく流れ込んでくる感じですね。情けないことですが、僕はまだ制御の仕方を会得していません」
「…………」
それはつまり、何度言っても無駄ということか。そういうことは、もっと早く言って欲しい。
起き抜けから数えて何度目になるかわからないが、開いた口からため息が零れる。
「フライパンを爆発させることで、僕にどんなメリットがあると言うんですか?」
それもまあ確かにそうなのだが、もしかしたら、私には理解出来ない魔法使い内だけのメリットというものもあるかもしれない。
「そんなものはありません。爆発させることにメリットを感じるとしたら、爆弾魔くらいでしょう。同じ魔でも、僕は由緒正しき魔法使いですから」
「……由緒の正しさなんて知らないけど、いい加減勝手に読まないでもらえるかな」
「そう言えばまだ言っていませんでしたが、生憎と読むのと違って感じ取るのは制御が難しいんです。否応なく流れ込んでくる感じですね。情けないことですが、僕はまだ制御の仕方を会得していません」
「…………」
それはつまり、何度言っても無駄ということか。そういうことは、もっと早く言って欲しい。
起き抜けから数えて何度目になるかわからないが、開いた口からため息が零れる。