日常(仮)
私はね、ほかの人と少しだけ違う環境で生きてる。
本当に少しだけで、他はみんなと同じ。
一つ目は両親がいないこと。
生まれてすぐに施設の前に置き去りにされていたのを発見されたらしい。
当時は少しだけニュースにもなったらしいけど、そんな記憶これっぽちも残ってない。
二つ目、唯一の家族が化け猫。
施設の前に置き去りにされていたのは、私だけじゃなく白い猫も一緒だったらしい。
その猫は私のそばを離れず、一緒に施設で暮らした。名前はていら。白くてきれいな猫。普通にしてれば、ただの猫だけど、私には彼女の言葉がわかる。
「何?」
ほら。ていらをじーっと見つめていると、不思議そうにこっちを見つめてくる。
「なんで、みんなていらの言葉わかんないんだろうね」
「こころとだけ話せればよかったからじゃない?他の人間なんて興味ないし」
凛とした表情でそういう。
たまに返答に困るようなこと言うけど、私はていらのこういうとこ嫌いじゃない。
今のところ、ていらの言葉がわかるのは私ともう1人。
私にとって、ていらと同じくらい大切な人。
本当に少しだけで、他はみんなと同じ。
一つ目は両親がいないこと。
生まれてすぐに施設の前に置き去りにされていたのを発見されたらしい。
当時は少しだけニュースにもなったらしいけど、そんな記憶これっぽちも残ってない。
二つ目、唯一の家族が化け猫。
施設の前に置き去りにされていたのは、私だけじゃなく白い猫も一緒だったらしい。
その猫は私のそばを離れず、一緒に施設で暮らした。名前はていら。白くてきれいな猫。普通にしてれば、ただの猫だけど、私には彼女の言葉がわかる。
「何?」
ほら。ていらをじーっと見つめていると、不思議そうにこっちを見つめてくる。
「なんで、みんなていらの言葉わかんないんだろうね」
「こころとだけ話せればよかったからじゃない?他の人間なんて興味ないし」
凛とした表情でそういう。
たまに返答に困るようなこと言うけど、私はていらのこういうとこ嫌いじゃない。
今のところ、ていらの言葉がわかるのは私ともう1人。
私にとって、ていらと同じくらい大切な人。