酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
「もしもし、雛形まつりです。」

「なんでお前が佐伯の電話に出るんだよ。」

「何故かって?
ふふふ...置き手紙の通りですよ。」

「おい、持ち帰ったんじゃねえだろうな。」

「いえ、逆にお持ち帰りされました!」

「嬉しそうに言うんじゃねえよ!
マジくそ腹立つ...!!」

「悔しかったらここまでおーいで!」

「調子乗んな。
というか、佐伯はどこだよ。」

「おふろですー。
私もさっきいただきましたけどー。」

「何好き勝手してやがんだ!」

「佐伯さんのお家広いですねー。
ベッドもふかふかですー!」

「ベッドって...おいお前何するつもりだ!」

「えーなにしちゃおうかなー??
思い切ってあんなことやこんなこと...。」

「...こうなったら意地でも佐伯の家見つけてやる!」

「あ、位置情報は切ってありますからね?
勝手に監視アプリ入れたみたいですけど。」

「なっ...!」

「くれぐれも頑張ってください。
あ、佐伯さんっ!」

「え?」

「違うんです、これはただ...きゃっ!」

「おい、」

「いや、だめ...まだ電話、つながって...、
きゃあっ!」

「おい、なにしてんだそっちは!!」

「...ユウト、いい子だからまつりには手を出さないでね?」

「は?
違う、誤解だって!!」

「また俺が明日遊んであげるから我慢してね。
それじゃ、おやすみ。」

「え...おい佐伯!」
< 100 / 259 >

この作品をシェア

pagetop