酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
「それにしても、佐伯さんは顔割れてないのでいいですけど、御園さんは一応顔も知れた有名人ですよね?」

「だからなんだよ。」

「こうやって自由にお出かけできるのは、
やっぱりマネージャーの小野寺さんがスケジュールを管理してくれてるからじゃないかと。」

「まあ、そうなのかな。
おかげで、疲れとかは感じないし。
どっかのバカマネージャーとは違って優秀だ。」

「もう私、いじられるのは慣れましたよ。
そりゃたしかにもっと頑張らなきゃなって思います。」

「まつり、もう十分だから無理しないでね。」

「はい、佐伯さん...!」

「お前、佐伯の一声にまんまと丸め込まれやがって。」

「御園さんだって人のこと言えないじゃないですか。」

「まあな。
俺は生粋の佐伯っ子だから。」

「おばあちゃん子と同じジャンルで括らないでください!なんか古めかしいです。」

「いいだろ。優しい感じの趣があって。

佐伯、なんか一緒に歌おうぜ。」

「もー勝手に!
私も佐伯さんと歌いたいですー!」

「お前はドリンクや食い物でも用意しとけよ、マネージャーなんだから。」

「そうやって都合が良いときだけ私をマネージャーとしてこき使わないでください!
佐伯さんの分は用意しますけど、御園さんのは関係ないので用意しません!」

「そしたら、佐伯の分を半分こだな。
ジュースも...。」

「あーもう!
用意すればいいんでしょ!
2人でシェアとかそういう危険なこと
やめてください!」

「まつりごめんね。
俺も手伝うよ?」

「あ、佐伯さん大丈夫ですよ。
気にせず楽しんでくださいね。」

「お前、態度の使い分けやばいな。
怖い女...。」

「うるさいですよ。」



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