酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
手持ちのCDプレイヤーで流してみる。

「...すごいわね。相当情熱持ってやってるんでしょうね。」

母の言うとおりだ。

本当に凄い。

もうベテランの作曲家にも全然劣らない、
かといって個性もしんでいない。

才能ももちろんのこと、それだけじゃなく、努力したのも伝わってくる。

アニメのサウンド全般を手掛けているということもあって、40前後の曲が、それぞれ5枚のCDに収録されてて...。

すごい、200曲って...。

圧巻だ...。

マカの曲をよくレストランやコンビニで聞いたことはあるけれど、こうやってちゃんと鑑賞したことはなかった。

それも、サウンドというジャンルはそんなに関心を持っていなかったから、こういう努力で世界観が作られてるなんて驚き...。

「これだけの音楽に、あなたの好きな人の歌を乗せられるなんて、いいことじゃない?」

「うん...ほんとに。」

「それも、まつりの交渉力にかかってるわよ。」

「うん...不安はあるけど、頑張ってみる。」

やっぱり、自分の気持ちだけで、ここまで素晴らしい才能を持つ友達を裏切ってしまうなんてダメなんだ。

頑張らなきゃ。
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