酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
「いい...、
とにかくめっちゃいい!!」

マカが、すごく興奮してる...。

スタジオでマイクの前に立つだけでそんなにならないで?

まだ歌ってないよ、佐伯さん...。

「佐伯さんって、譜面読めます?」

「はい、メロなら分かります。」

「それじゃ、一応これ。
コード振っといたから曲のイメージは掴みやすいと思うから、挑戦してみてください。」

「ありがとうございます。」

佐伯さんは楽譜に目を通す。

「...すごいですね。重厚な世界観というか。」

と、佐伯さんが呟くと、

「え、曲のイメージもう掴めました?」

と、マカが興奮気味に反応した。

「はい、なんとなくですが。手探りで一度歌わせてください。」

「はい、ぜひ!!」

す、すごいな、もう覚えたんだ...。

既にこの雰囲気に飲み込まれそう。
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