酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
「うれしい。
俺も大好き。」

そうやって、まっすぐに答えてくれる佐伯さん...。

でも、あいにく恥ずかしくて目が合わせられないっていうか...。

心が込められた声をきくと、いまだに心が震えちゃう。

からだもぴくんってなって...。

そのまま固まっちゃう...。

うぅ...。

やっぱり、何の取り柄もない私が、佐伯さんに近づくのなんて100年早いのかも...。

って、急にネガティブ思考に...。

「佐伯さん...あの、急に変なこと...ごめんなさい...。」

「...。」

な、なにも言ってくれない...、

どうしよう、怒ってるかな...。

ちゃんと謝ろうと目を合わせようとした瞬間



身体を引き寄せられ、そのまま、

唇を強引に奪われた。

あたま、まっしろに...。

あ、

足音がする。

もしかしてまた...、

じゃま、しに...?

彼もそれに気付いて、離れていっちゃう...。

やだ...、

もっと...。

「...もっとしたい?」

「え、っと...。」

ガンッって音と、

「うわっ、閉まってる。」

って声がしたから、

密室作られちゃったんだなって。。。

「おい、そこにいるんだろ佐伯。」

「いるよ。
でも、今日はだめ。」

「は?」

「まつりがかわいいこと言って離してくれないから。」

そ、そんなことは...。

「そこでなにしてんだよ...。」

「ごめんねユウト、もう止まらないんだ。」

「お、おいそのかっぱっぱえびせん現象やめろ。

え、
ってことは俺1人で帰んのかよーだりぃー。」

「明日遊んであげるから、今日は我慢して。」

「お前は我慢しすぎるからこうなるんだぞ。
爆発したからって、そこの女を窒息死させんなよ、じゃーな。」

...。

あ...行っちゃった...。



「...どうかな、
苦しかったら、ちゃんと抵抗してね?」

「佐伯さ...あっ!」

だめ...。

しんじゃう、かも...。
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