酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
スタッフさんがその場でマイクの確認をする。
ここからだとモニター寄せてないし、分かんないけど。
「えー、只今、マイクのテスト中です。
そ。やればできるじゃん。」
ん...???
「マイク大丈夫だよ、はい、ミナトさん。」
「え、あの...どうも...。」
このスタッフさん、なぜかピンマイクがついてるみたい。
「ああ、それとこの場を借りて言わせてもらうけど、照明。話違うよな?
俺の登場時には余計な茶番は挟まないって言ったはずだけど?」
んん???
なんだ?
この良すぎる声...。
モニターではそこに寄ってないから分からないけど、スタイル良くて高身長なような...??
「え、あの...スタッフさん...??」
「もういい。音響も照明もストーリー最初からやり直すから。準備して。
ほら、君も手伝って。」
「え、俺ですか...??」
「そうだよ。
あと、そこの主人公もどきと、カエルくんと、ピラニア釣りも、端っこで固まってないで。そこに台本あるでしょ?順に読んで。」
「え、ええ???」
あれ、やっぱりキャラをこの独特な呼び方する人って...。
アニメだとあの人しかいない...???
で、既存キャラ達は戸惑いながらも台本を読んでいく。
「今日も、
皆で盛り上がっていくよー?(困惑)」
「えっと...ストーリーを始める前に、
今日はスペシャルゲストの方に来てもらってます...。(謎)」
「今ノリに乗っている冒険の本物の主人公、波戸ユズキさんです...って、
え、佐伯さん!?!?」
もはや役名ではなくそのまま呼んじゃってる。
声優界ではちょっとしたレジェンド化になってるからだろう。
同業者だってこの通り全く会えてないんだから。
「よろしくー。あ、これ暑いから脱いでもいいよな?」
スタッフとして羽織っていたオリジナルマントを、バッとカッコよく脱ぐこともせず、
ひとつひとつボタンを外して丁寧に畳んでいる...。
実はこれもアニメキャラの設定をちゃんと反映してる所作だ。
会場は...キャストを含めみんな静かだ。
「なんで皆こんなに静かなんだ?
この通り、俺、初登場なんだけど。
もっと盛り上がってもいいんじゃないか??」
「え...だって、え???
いや、これ俺たちキャストにも一切知らされてないんですよ???
どうすればいいんですかこれ、というか、
ほんと、はじめまして...。」
「何がはじめましてだよ。
本編では会いたくなくなるぐらい会ってるだろう。ついでに言えば、この前ライバル認定してやったのに。」
「え...これ今アドリブで喋ってます??」
「見たものを感じたまま喋ってるだけだけど、何か文句ある?
ってか、俺、今、しらけてるし機嫌悪いから帰るわ。」
「え、ちょっ、待ってください!!
いや、待って!!行かないで!!」
なんか、恋人引き留めるヒロインみたいになってますけど??
で、そこから圧倒的な時間差で会場が、
「え...え???
ええええええええええええええ!!!!????」
って、わき始めた。
そりゃそうだよなぁ。。。
私も会場にいたらそうなります。
「お。
やっと俺の存在に気づいた?みんな。」
「気づいたも何も、今まで固まってただけですよ...。」
「そうか。
俺の初登場が感動的すぎて、言葉を失ってたわけだな?」
「...はい。(絶対的な肯定)」
いや、これなんか自己中でカッコ悪いキャラが言いそうなセリフだったけど、
実際、的を射すぎててどうしようもないやつだからね?
待望すぎる人がめちゃくちゃ普通にあっさり現れてどうすればいいか分かんないやつだからねこれ!!!
それでもって会場は今になって、
物凄い悲鳴。
この世のものを見てますか?
って感じの悲鳴で、
中には気を失う人も...。
いや、結構な女子が気を失ってます!!!
「お、盛り上がってきたなー。
イベントってこんな感じなんだな。」
いやいやいや!!
これは佐伯さんに向けての特殊な反応なんですっ!!!
「あの、佐伯さ...いや、ユズキさん、マジで今日何かありましたっけ?」
「ほら。実写の方の主題歌、新曲出ただろ?だから満を持して、披露しようかなと。」
と、佐伯改め、波戸ユズキが言うと。
「だめだめだめだめ!!!!!!!!!」
と、何故か会場全体で拒否された。
うん、分かる。
感動が何周も光の速度でまわるとそうなるよね、ほんと。
正直こんなことになるとは私も知りませんでした...。
「えー?
でも、上から時間もらってるもんねーだ!
披露してやるからな、
お前ら覚悟しろ。」
って、佐伯さんそこまでユズキキャラを徹底しなくてもいいですーーっ!!
きゃあああぁぁぁああああ!!!!
って、会場が凄すぎてこのモニター音割れしてる!!
あ、やばい私も鼻血出てきた...!!
ここからだとモニター寄せてないし、分かんないけど。
「えー、只今、マイクのテスト中です。
そ。やればできるじゃん。」
ん...???
「マイク大丈夫だよ、はい、ミナトさん。」
「え、あの...どうも...。」
このスタッフさん、なぜかピンマイクがついてるみたい。
「ああ、それとこの場を借りて言わせてもらうけど、照明。話違うよな?
俺の登場時には余計な茶番は挟まないって言ったはずだけど?」
んん???
なんだ?
この良すぎる声...。
モニターではそこに寄ってないから分からないけど、スタイル良くて高身長なような...??
「え、あの...スタッフさん...??」
「もういい。音響も照明もストーリー最初からやり直すから。準備して。
ほら、君も手伝って。」
「え、俺ですか...??」
「そうだよ。
あと、そこの主人公もどきと、カエルくんと、ピラニア釣りも、端っこで固まってないで。そこに台本あるでしょ?順に読んで。」
「え、ええ???」
あれ、やっぱりキャラをこの独特な呼び方する人って...。
アニメだとあの人しかいない...???
で、既存キャラ達は戸惑いながらも台本を読んでいく。
「今日も、
皆で盛り上がっていくよー?(困惑)」
「えっと...ストーリーを始める前に、
今日はスペシャルゲストの方に来てもらってます...。(謎)」
「今ノリに乗っている冒険の本物の主人公、波戸ユズキさんです...って、
え、佐伯さん!?!?」
もはや役名ではなくそのまま呼んじゃってる。
声優界ではちょっとしたレジェンド化になってるからだろう。
同業者だってこの通り全く会えてないんだから。
「よろしくー。あ、これ暑いから脱いでもいいよな?」
スタッフとして羽織っていたオリジナルマントを、バッとカッコよく脱ぐこともせず、
ひとつひとつボタンを外して丁寧に畳んでいる...。
実はこれもアニメキャラの設定をちゃんと反映してる所作だ。
会場は...キャストを含めみんな静かだ。
「なんで皆こんなに静かなんだ?
この通り、俺、初登場なんだけど。
もっと盛り上がってもいいんじゃないか??」
「え...だって、え???
いや、これ俺たちキャストにも一切知らされてないんですよ???
どうすればいいんですかこれ、というか、
ほんと、はじめまして...。」
「何がはじめましてだよ。
本編では会いたくなくなるぐらい会ってるだろう。ついでに言えば、この前ライバル認定してやったのに。」
「え...これ今アドリブで喋ってます??」
「見たものを感じたまま喋ってるだけだけど、何か文句ある?
ってか、俺、今、しらけてるし機嫌悪いから帰るわ。」
「え、ちょっ、待ってください!!
いや、待って!!行かないで!!」
なんか、恋人引き留めるヒロインみたいになってますけど??
で、そこから圧倒的な時間差で会場が、
「え...え???
ええええええええええええええ!!!!????」
って、わき始めた。
そりゃそうだよなぁ。。。
私も会場にいたらそうなります。
「お。
やっと俺の存在に気づいた?みんな。」
「気づいたも何も、今まで固まってただけですよ...。」
「そうか。
俺の初登場が感動的すぎて、言葉を失ってたわけだな?」
「...はい。(絶対的な肯定)」
いや、これなんか自己中でカッコ悪いキャラが言いそうなセリフだったけど、
実際、的を射すぎててどうしようもないやつだからね?
待望すぎる人がめちゃくちゃ普通にあっさり現れてどうすればいいか分かんないやつだからねこれ!!!
それでもって会場は今になって、
物凄い悲鳴。
この世のものを見てますか?
って感じの悲鳴で、
中には気を失う人も...。
いや、結構な女子が気を失ってます!!!
「お、盛り上がってきたなー。
イベントってこんな感じなんだな。」
いやいやいや!!
これは佐伯さんに向けての特殊な反応なんですっ!!!
「あの、佐伯さ...いや、ユズキさん、マジで今日何かありましたっけ?」
「ほら。実写の方の主題歌、新曲出ただろ?だから満を持して、披露しようかなと。」
と、佐伯改め、波戸ユズキが言うと。
「だめだめだめだめ!!!!!!!!!」
と、何故か会場全体で拒否された。
うん、分かる。
感動が何周も光の速度でまわるとそうなるよね、ほんと。
正直こんなことになるとは私も知りませんでした...。
「えー?
でも、上から時間もらってるもんねーだ!
披露してやるからな、
お前ら覚悟しろ。」
って、佐伯さんそこまでユズキキャラを徹底しなくてもいいですーーっ!!
きゃあああぁぁぁああああ!!!!
って、会場が凄すぎてこのモニター音割れしてる!!
あ、やばい私も鼻血出てきた...!!