酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
はい。

翌日のネットニュース荒れまくってまーす...。

「...なあ、昨日モニターそのままでも佐伯の様子、カメラで盗撮してきてくれなかったのか?」

「だめです。そんな余裕ないです。
昨日の佐伯さんはイベントを一撃で持っていきましたから。」

「昨日はさぞうるさかったことだろうな。」

「はい、しばらくしてからですけど。」

「...顎外れた奴いそうだな。」

「気を失って救急搬送された人もいますよ。大事には至らなかったようですが。」

「...そうか。」

「キャストさんも、知らなかったんで、昨日は眠れなかったそうです。」

「俺も佐伯と初めて会った日の夜は眠れなかったよ。」

「それって、以前、役者として共演したときですか?」

「そうそう。あのときはまだ俺も佐伯もガキだったけど、佐伯のオーラはヤバかった。
というか、お前は逆にヤバくなかったのか?」

「ヤバかったですよ。死ぬかと思いました。」

...。

「ねえ、2人とも。俺はそんなにヤバかったのかな...。」

「(圧倒的頷き)。」

「...自分では割と普通ぐらいだと思ってたんだけどな...。」

「どこをどう見たらそうなる?
お前、鏡で自分の顔見たことあるのか?」

「あるよ...?だって毎日顔洗ったりするでしょ?」

「それで自覚がないのか。」

「...あんまり、ごめん。」

「それは大問題。(2人で)」

「この際、2人から、俺にはっきり言ってもらえないかな。」

「いいぜ。/いいですよ。」

逆に、今までなんで自覚なかったんだろう??

不思議...。

昨日のキャラも、十分ナルシストだったけど、佐伯さんがやるからもう普通にイケメンがイケメンなこと言ってるだけだったよ??

って、2人で素直に教えてあげたら、佐伯さんの目が点になってた。

そこ驚くところじゃないんですよ。

いいかげん、気づいてください。
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