酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
ついに憧れの佐伯さんと対面!?
何日かバイトを続けていると、私の家に電話がかかってきた。

「聖塚さんっていう人からよ。」

と母が電話を持ってきた。

「もしもし?」

「まつり?
あのね、お願いがあるんだけど...。」

「どうしたの?」

「佐伯さんのことで...やっぱり...。」

「佐伯さんがどうしたの...?」

「やっぱり佐伯さんをどうしても歌わせたいの!
だからお願い協力して!」

「え...?」

凄い熱意...。

「何をすればいいの...?」

「佐伯さんがいる事務所で働いて欲しいの。」

「えぇ...!?」

「マネージャーの一時的な新規募集があるって...。
私の周りのスタッフはこっちの仕事で手一杯だし...。
ちょっとでいいから...半年、いや、
1ヶ月でいいから!」

「...いいけど、私事務所動かすとかできないよ...?」

「大丈夫。ひとまず佐伯さんがどんな人なのか知りたいだけなの。
...昨日佐伯さんの事務所に会うのすら断られちゃって...。」

「そうなんだ...。」

「協力してくれる...?」

「うん...いいよ。」

「ありがとう!」

...そんな感じで易々と引き受けちゃったけど...。

「何やら面白いことになりそうね。」

側できいていた母が呑気にそう笑ってた。
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