酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
「でも、とにかくこちらに何の話もないんです。それなのに、勝手に決められたら、佐伯さんも困ると思います!」

「何度言っても理解できない人なんですね。
彼とここの事務所で契約したときに、裁量はこちらの優先だと明記されているんです。」

「そんなの、明記されてたとしても不当な契約です!
いくら優先だからって、マネージャーを不当解雇してもいいんですか?」

「どこが不当なんでしょうか。

君とは話になりません。どうぞお引き取りください。」

「嫌です!」

「...社長。
おたくの人事の目は節穴ですか?」

「おそらく。」

「節穴だろうがなんであろうが、私は正当に雇われましたよ。」

「だからどうしたというんですか。
鬱陶しいですね。」

「こうしないと、誰も訴えをきいてくれませんから。」

「はあ。
分かりました。
とりあえず言い分はききますから、コーヒーでもいれてきてくれません?」

「え...はい。」

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