酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
最終オーディション。

広い会場に、最終候補者たちが集まる。

すごい...。

可愛い人に、綺麗な人...。

うわぁ...素敵だな。

なんて、私もオーディションするんだから
自信持たなきゃ。

そこで...。

「あ、あの...。すみません。」

と、声をかけられた。

「あの、すみません。
オーディションの会場ってここでいいんでしょうか...?」

「え、あ、はい。たぶん。」

「ありがとうございます!
私、ゆなといいます。よろしくお願いします!」

...。

なんだろう、この子。

私のことをスタッフだと思ってるのかな。

それと...。

こんなことを言うと失礼かもしれないけど、このメガネかけた小柄な子、なんか地味な気が...。

私も人のことは言えないけど、周りの人は明らかに綺麗だしオーラも凄いから、なんか意外だな...。

まあ、気にせず全力で頑張ろう。
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