酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
「どうしたの?最近調子上がらないね。」

カナエにそう心配されちゃった。

確かにここ数日、ミスばっかりだ...。

作詞や作曲も自分で持ちかけることを続けているけど、プロデューサーから、

らしくない。

と言われた。

どういう意味なんだろう。

「何かあった?」

「うん...まあ、人間関係上手くいかなくて。」

「え、もしかして彼氏さんと...?」

「ううん、違う。友だち。」

「そうなんだ...。
難しいよね、人間関係って。」

「うん。言い合いになっちゃったんだけど、結構ストレートに言われちゃってショックだった。そんな風に思われてたんだなって。」

「うーん...。確かに直接気になること言われちゃったら本調子にもなれないよね。
しかも、仲が良かった人でしょ?」

「うん...。でも、あながち間違ってはいない気もするし、私にも悪いところはあるから。」

「仲直りしたいって思ってる?」

「うん。でも、すぐには無理そう。
お互い今は少し離れた方がいいのかも。」

「そうだね。無理する必要はないよ。」

「うん...。」
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