酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
目が覚めた。

あ、やっぱり夢だった...。

って、ん?

「おはよ。まつり。」

「!!??」

「びっくりしちゃった。
急に倒れちゃったから。」

「...、!!?...!!!!!」

「大丈夫?」

「あの、あの...私...。」

「ああ、これ?
ひざまくら、してみた。」

...夢じゃ、なかったんだっけ?

これが夢だったんだっけ?

どっちも夢?

何重層にもなってる夢なの?

そうなんだよね?

だって、こんなのおかし...い!?

「ほっぺ赤いね。熱いよ?」

「さえきさ...ん。」

「かわいい。」

「え、あ、あの...すみません、さっきは...わたし、どうして...。」

「なんでだろうね?
ショックだったのかな?」

「え、ちが...うと思います。あの...。」

え、顔が...近い...。

「まつり。」

急に真面目な顔になって...。

「俺と、付き合って。」

「はい...//」

「やった。」

佐伯さんはまるで子どもみたいに笑顔になった。

かわいいかっこいいまぶしい...!!

ああ、またこのまま寝ちゃってもいいかな...?
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