酔える声の裏側〜イケメン声優に溺愛されちゃった!?〜
「おは、佐伯とそのマネージャー。」

「また来たんですか。
確か収録昼からじゃありません?」

「お前らがいち早くデート自慢したいんだろうなと思って、わざわざ来てやった。
感謝しろ。」

「ありがとうユウト。」

「ん...。」

「そんなこと言って、佐伯さんとまた遊びたいだけでしょう?」

「そうだよ、何が悪いんだ。」

「開き直っちゃって全く...。
いいですか、佐伯さんは忙しいんです。
これからだってすぐ収録ですし。」

「へー。
テレビに表立って出なくても仕事は数多くあるんだな。」

「そうです。アニメのイベントは出れなくても、声はそれ用に録りますし、
色んな業界から、オファーが殺到してますので。」

「マジか。いいな、俺も声優に転身しようかな。」

「御園さんには無理じゃないですか?」

「なんだとこのチビ。」

「チビじゃありません、
身長は標準以上あります!」

「うるさいばか。」

「2人とも喧嘩はやめて。
俺が寂しくなるから。」

「あ、ごめんなさい佐伯さん。
こんなやつ構うまでもないです。」

「あ?
なんだとこら!」

「ユウト、あんまりまつりとくっつかないで、妬いちゃう。」

「別にこんな奴にそんな気おきねえよ。
第一俺が好きなのは...。」

「ん?」

「とにかく、こんなの俺の趣味じゃねーから。」

「こんなので悪かったですね。」

今言っちゃったら面白そうだったのに。

なんて。
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