こんぺいとうびより
悠馬が必死で眠ろうと目を閉じていると、背中でごそごそと動く音がした。
真海は悠馬の広く逞しい背中を見つめるとそこに指で文字を書いた。その後、その文字の部分に軽くキスをする。
その途端、悠馬がぐるっと体を回転させて、顔が向かい合わせになった。
「!!!起きてたの!?」
真海は焦って体の向きを元に戻し、再び彼に背中を向ける。
「・・・今、背中になんか書いたろ・・・。」
「ゴ、『ゴリラ』って書いただけだよ!」
「そうかよ・・・。」
───『すき』って書いてくれたように感じたんだけど。
悠馬は真海の背中に指先で触れた。
「くすぐったいって!」
「動くなよ。」
真海がしたのと同じように心を込めて文字を書いていく。
「な、なんて書いたの・・・?長かったけど。」
「・・・本当はわかってて聞いてるだろ?」
「本当にわかってない。」
「・・・言えねーよ。」
「言えないような変なこと書かないでよ。」
「口で言いたいけど言えないから書いたんだよ。いつか言う。」
悠馬は切なげにそう言って真海を後ろから抱きしめた。
真海は悠馬の広く逞しい背中を見つめるとそこに指で文字を書いた。その後、その文字の部分に軽くキスをする。
その途端、悠馬がぐるっと体を回転させて、顔が向かい合わせになった。
「!!!起きてたの!?」
真海は焦って体の向きを元に戻し、再び彼に背中を向ける。
「・・・今、背中になんか書いたろ・・・。」
「ゴ、『ゴリラ』って書いただけだよ!」
「そうかよ・・・。」
───『すき』って書いてくれたように感じたんだけど。
悠馬は真海の背中に指先で触れた。
「くすぐったいって!」
「動くなよ。」
真海がしたのと同じように心を込めて文字を書いていく。
「な、なんて書いたの・・・?長かったけど。」
「・・・本当はわかってて聞いてるだろ?」
「本当にわかってない。」
「・・・言えねーよ。」
「言えないような変なこと書かないでよ。」
「口で言いたいけど言えないから書いたんだよ。いつか言う。」
悠馬は切なげにそう言って真海を後ろから抱きしめた。