こんぺいとうびより
「え~っ!!!」
三坂静来は自宅の寝室で目を覚まし起き上がり、リビングに入った途端、女優のような美しい顔に似合わない素っ頓狂な声を上げた。
「おお。静来起きたか。なかなかいいマンション住んでるんだな。あ、これ頂いてる。」
ソファでくつろいでいた風見浩斗は、冷蔵庫から出してきた缶チューハイとチーズが乗ったせんべいを指差しながら言った。
「それはいいんだけど・・・その呼び方、会社ではしないでね・・・ごめんなさい、なんでいるんだっけ?もしかして私、酔い潰れたとか?」
「その通り。葉吉もだいぶやばかったし、もう俺達も若くないから昔のようには飲んじゃ駄目ってことだよな。静来も、いくら彼氏と葉吉に振られたからって無理すんなよな。今日は俺がいたからよかったけど。他のやつに付き添われてたら今頃襲われてたかもしれないぞ?」
「そ、そうね。気をつける。ごめんなさい、本当にありがとう、助かったわ。」
『葉吉』という名前を聞いた彼女の動揺を浩斗は見逃さなかった。
「・・・もしかして、あいつのこと、結構マジだった・・・?」
いかにもイケメン、という端正な顔でじっと見つめてくる。この人には嘘はつけない、静来は無駄な抵抗をするのは辞めた。
「・・・まあ、『彼氏に振られたから独身男性に片っ端から声かけてた』って言ったけど嘘よ。誰でも良かったわけじゃない。」
そう言いながらソファに腰かける。
「へーえ・・・でもあいつ本当、君のこと覚えてなかったんだな。俺の元カノってこと。」
三坂静来は自宅の寝室で目を覚まし起き上がり、リビングに入った途端、女優のような美しい顔に似合わない素っ頓狂な声を上げた。
「おお。静来起きたか。なかなかいいマンション住んでるんだな。あ、これ頂いてる。」
ソファでくつろいでいた風見浩斗は、冷蔵庫から出してきた缶チューハイとチーズが乗ったせんべいを指差しながら言った。
「それはいいんだけど・・・その呼び方、会社ではしないでね・・・ごめんなさい、なんでいるんだっけ?もしかして私、酔い潰れたとか?」
「その通り。葉吉もだいぶやばかったし、もう俺達も若くないから昔のようには飲んじゃ駄目ってことだよな。静来も、いくら彼氏と葉吉に振られたからって無理すんなよな。今日は俺がいたからよかったけど。他のやつに付き添われてたら今頃襲われてたかもしれないぞ?」
「そ、そうね。気をつける。ごめんなさい、本当にありがとう、助かったわ。」
『葉吉』という名前を聞いた彼女の動揺を浩斗は見逃さなかった。
「・・・もしかして、あいつのこと、結構マジだった・・・?」
いかにもイケメン、という端正な顔でじっと見つめてくる。この人には嘘はつけない、静来は無駄な抵抗をするのは辞めた。
「・・・まあ、『彼氏に振られたから独身男性に片っ端から声かけてた』って言ったけど嘘よ。誰でも良かったわけじゃない。」
そう言いながらソファに腰かける。
「へーえ・・・でもあいつ本当、君のこと覚えてなかったんだな。俺の元カノってこと。」