こんぺいとうびより
「あぁー、今すぐ俺の部屋か君の部屋にテレポート出来たらいいのに!ビューンって!」

浩斗は手を高く振り上げながら言う。

「浩斗・・・キャラが崩壊してない?」

そう言われ、彼は顔を赤くして俯いた。

「君といると、余裕がなくなるな・・・スマートでいられなくなる。でも、カッコ悪い俺も全部君に見てほしいし、どんな静来も俺に見せてほしい。これからもずっと。もう二度と離れたくない。」

「私も・・・。」

「本当に?」

「うん。あなたじゃなきゃ駄目なの。最初からそうだったのよ・・・随分遠回りしちゃったけど・・・私が一番いたいところは、あなたの腕の中なんだわ。」

「あー、そんなこと言われたらさ・・・でも、もう・・・。」

浩斗は困り果てた様子でうろうろし始めた。

「ど、どうしたの?」

心配になった静来が尋ねると、彼は彼女の目の前に戻り真っ直ぐ見つめてきた。

「何も準備してないし、こんなところで言うのもどうかと思うけど。」

「え?」

「静来、俺と結婚してほしい。」

「え・・・え~っ!!!!!!」





───黄緑の金平糖~証明~ 完───
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