こんぺいとうびより
「・・・わかったぞ。」
さよかの言葉にカイは一瞬目を見開いたが、すぐに薄い笑みを浮かべる。
「ドッキリだろ?『検証』っていうの?『友達に告白してみた』でしょ?」
「・・・!?」
「さよか、演技うまかったんだな。ハリウッド女優になれたりして。俺、体調悪いのかって本気で心配しちゃったよ。」
「・・・ドッキリじゃないよ。」
「もういいって。」
カイが再びコメントを読もうとPC画面に目を移すとグッと腕をつかまれた。
「うちは本気だよ。」
「・・・じゃ、キスしてもいい?挨拶の、じゃないよ?」
かなりの目力で射るように見てくるさよかにカイは落ち着いた声で返す。
「いいよ。」
さよかは少し驚いた顔をしつつもはっきりとした声で承諾し、『さすがのさよかもキスは断りドッキリ失敗』という展開を思い描いていたカイは面喰らったが、このまま引き下がるわけにもいかず彼女の両肩をつかむ。
チャット画面には『え?マジでするの?』『きゃ~!!』『ヤラセじゃね?』などのコメントが次々寄せられている。
カイが目を閉じ顔を傾けてさよかに近づいていくと唇に柔らかいものが触れた。
「!?!?!?!?!?」
目を開けると目の前に目を閉じた彼女の顔があった。
「ええええええええ!?!?!?よけろよ!!!」
カイが訳がわからず体をのけぞらせて叫んでいるうちに、さよかはカメラを見て少し笑って言った。
「皆、今日はこの時間にライブ配信したらどのくらい観てもらえるかの実験だったからこの辺で終わりにするね。ありがとう、Mahalo, Thanks!」
いつもの挨拶を終えて配信を終了させカメラを止めるとさよかは立ち上がって玄関に走った。
「さよか!?」
カイは少しの間あっけにとられていたが、我に返ると彼女を追いかけた。
さよかの言葉にカイは一瞬目を見開いたが、すぐに薄い笑みを浮かべる。
「ドッキリだろ?『検証』っていうの?『友達に告白してみた』でしょ?」
「・・・!?」
「さよか、演技うまかったんだな。ハリウッド女優になれたりして。俺、体調悪いのかって本気で心配しちゃったよ。」
「・・・ドッキリじゃないよ。」
「もういいって。」
カイが再びコメントを読もうとPC画面に目を移すとグッと腕をつかまれた。
「うちは本気だよ。」
「・・・じゃ、キスしてもいい?挨拶の、じゃないよ?」
かなりの目力で射るように見てくるさよかにカイは落ち着いた声で返す。
「いいよ。」
さよかは少し驚いた顔をしつつもはっきりとした声で承諾し、『さすがのさよかもキスは断りドッキリ失敗』という展開を思い描いていたカイは面喰らったが、このまま引き下がるわけにもいかず彼女の両肩をつかむ。
チャット画面には『え?マジでするの?』『きゃ~!!』『ヤラセじゃね?』などのコメントが次々寄せられている。
カイが目を閉じ顔を傾けてさよかに近づいていくと唇に柔らかいものが触れた。
「!?!?!?!?!?」
目を開けると目の前に目を閉じた彼女の顔があった。
「ええええええええ!?!?!?よけろよ!!!」
カイが訳がわからず体をのけぞらせて叫んでいるうちに、さよかはカメラを見て少し笑って言った。
「皆、今日はこの時間にライブ配信したらどのくらい観てもらえるかの実験だったからこの辺で終わりにするね。ありがとう、Mahalo, Thanks!」
いつもの挨拶を終えて配信を終了させカメラを止めるとさよかは立ち上がって玄関に走った。
「さよか!?」
カイは少しの間あっけにとられていたが、我に返ると彼女を追いかけた。