こんぺいとうびより
「ご結婚おめでとうございます。お招き頂きありがとうございます。お二人らしい温かい素敵な式ですね。」
三坂静来が新郎新婦に話しかける。
「ありがとうございます。先日は結婚式にお招き頂いてありがとうございました。本当におしゃれな素晴らしい式で。」
鈴太郎が返すと、静来の隣にいた風見浩斗が顔をしかめて言う。
「なんで二人ともそんな他人行儀なんだよ?同じ大学の先輩・後輩なのにさ。」
「や、だって、取引先の方だし。」
鈴太郎が言うと、衣緒がおずおずと口を開く。
「あの、三坂さん、結婚式、本当にすごく綺麗でした。今日もすごく・・・。」
たくさんの招待客の前で、斬新なデザインのウェディングドレスをまるでファッションショーのモデルのように堂々と着こなしていた静来を思い出す。
今日着ているシンプルなネイビーのドレス姿もとても美しくて新婦の自分が気後れしてしまうくらいだ。
「ありがとうございます。彩木さんこそ、とても美しいです。白いお花が咲いたみたい。」
そう言って優しく微笑む彼女の笑顔に衣緒は見とれてしまった。
「静来のドレス姿、すごく綺麗で格好良かったけど、スピーチとか手紙とか感極まって子供みたいにわんわん泣いてたよね。」
浩斗がからかうように言うと、静来は笑顔から一転し彼をキッと睨み付けた。
「・・・帰ったら、覚悟しなさいよ?」
「ひいっ!蹴られる!・・・静来の泣き虫なところ、かわいくて好きだよってことだよ?」
「・・・もう・・・やめなさいよ、主役のお二人の前で。」
静来が怒った顔のまま照れて俯くと係の人が近づいてきた。
「ご歓談中申し訳ございません。そろそろお色直しをお願い致します。」
「「はい。」」
衣緒と鈴太郎は招待客に挨拶して一度退席した。
三坂静来が新郎新婦に話しかける。
「ありがとうございます。先日は結婚式にお招き頂いてありがとうございました。本当におしゃれな素晴らしい式で。」
鈴太郎が返すと、静来の隣にいた風見浩斗が顔をしかめて言う。
「なんで二人ともそんな他人行儀なんだよ?同じ大学の先輩・後輩なのにさ。」
「や、だって、取引先の方だし。」
鈴太郎が言うと、衣緒がおずおずと口を開く。
「あの、三坂さん、結婚式、本当にすごく綺麗でした。今日もすごく・・・。」
たくさんの招待客の前で、斬新なデザインのウェディングドレスをまるでファッションショーのモデルのように堂々と着こなしていた静来を思い出す。
今日着ているシンプルなネイビーのドレス姿もとても美しくて新婦の自分が気後れしてしまうくらいだ。
「ありがとうございます。彩木さんこそ、とても美しいです。白いお花が咲いたみたい。」
そう言って優しく微笑む彼女の笑顔に衣緒は見とれてしまった。
「静来のドレス姿、すごく綺麗で格好良かったけど、スピーチとか手紙とか感極まって子供みたいにわんわん泣いてたよね。」
浩斗がからかうように言うと、静来は笑顔から一転し彼をキッと睨み付けた。
「・・・帰ったら、覚悟しなさいよ?」
「ひいっ!蹴られる!・・・静来の泣き虫なところ、かわいくて好きだよってことだよ?」
「・・・もう・・・やめなさいよ、主役のお二人の前で。」
静来が怒った顔のまま照れて俯くと係の人が近づいてきた。
「ご歓談中申し訳ございません。そろそろお色直しをお願い致します。」
「「はい。」」
衣緒と鈴太郎は招待客に挨拶して一度退席した。