こんぺいとうびより
「ま、まさか、お前俺のプロポーズ聞いて・・・?」
「へーえ、プロポーズしたんですか。お二人がいかにも『何かありました。』って顔してるからカマかけてみたんですが、まさか本当にプロポーズしてたとはね。」
うろたえる悠馬に一直がしてやったり顔で言うと、璃子が飛び跳ねんばかりの黄色い声を上げる。
「ぎゃ~!!プロポーズううう!!!」
「あんた!何、罠にはまってんの!?このどんくさムサゴリラ!」
真海は毒づきつつも幸せそうな顔で言う。
「おめでとうございます。」
衣緒もにこにこと嬉しそうだ。
「・・・おめでとう。なんかすごいな、今日は・・・。」
鈴太郎が驚きを隠せない様子で言ったところに真中がドタドタと走ってきた。
「ごめんごめん、食べ過ぎてボタンが閉まらなくてさぁ・・・あれ?皆なんかざわざわしてない?何かあったの?」
真中が椅子に座ると、隣の泉がしみじみと何かを悟ったかのようにつぶやいた。
「『幸せの連鎖反応』ってやつだよ・・・。」
「え?何それ?美味しいもの?」
「は~い!撮りますよ~!」
カメラマンが手を上げ、皆それぞれの想いを胸にカメラにとびきりの笑顔を向けた。
その様子はさながら心地よい春の陽気の下、色とりどりの花が咲き誇っているかのようで、柔らかな喜びと温かい希望に満ち溢れていた。
───薄紅色の金平糖 ~結実~ 完───
「へーえ、プロポーズしたんですか。お二人がいかにも『何かありました。』って顔してるからカマかけてみたんですが、まさか本当にプロポーズしてたとはね。」
うろたえる悠馬に一直がしてやったり顔で言うと、璃子が飛び跳ねんばかりの黄色い声を上げる。
「ぎゃ~!!プロポーズううう!!!」
「あんた!何、罠にはまってんの!?このどんくさムサゴリラ!」
真海は毒づきつつも幸せそうな顔で言う。
「おめでとうございます。」
衣緒もにこにこと嬉しそうだ。
「・・・おめでとう。なんかすごいな、今日は・・・。」
鈴太郎が驚きを隠せない様子で言ったところに真中がドタドタと走ってきた。
「ごめんごめん、食べ過ぎてボタンが閉まらなくてさぁ・・・あれ?皆なんかざわざわしてない?何かあったの?」
真中が椅子に座ると、隣の泉がしみじみと何かを悟ったかのようにつぶやいた。
「『幸せの連鎖反応』ってやつだよ・・・。」
「え?何それ?美味しいもの?」
「は~い!撮りますよ~!」
カメラマンが手を上げ、皆それぞれの想いを胸にカメラにとびきりの笑顔を向けた。
その様子はさながら心地よい春の陽気の下、色とりどりの花が咲き誇っているかのようで、柔らかな喜びと温かい希望に満ち溢れていた。
───薄紅色の金平糖 ~結実~ 完───