こんぺいとうびより
「・・・もうすぐ10月で辞令出るし、彩木さんか葉吉さん異動になっちゃうんですかね?社内結婚の人何組かいるけど、夫婦で同じ部署ってないし。葉吉さんはリーダーだし、やっぱり彩木さんが異動しちゃう可能性の方が高いかなぁ?え~っ、寂しいっ。」
「・・・上の決めることはわかんないよ。もうあの二人の話は辞めましょう。」
ちょうどそこへ注文した酒とお通しが運ばれてきた。
「じゃあとりあえず・・・乾杯。」
一直が璃子のグラスに自分のグラスをぶつける。
「えー、この3次会って新貝さんがグチグチくだを巻くのを私が『女なんて星の数ほどいるだろ!』とかって聞く会じゃないんですか?新貝さん、キスの後ずっと無言で飲んでたし。」
「・・・今更、もういいですよ。前飲み行った時散々愚痴らせてもらったし。てか、何でこんなに引きずったんだろ、俺。」
───二人が付き合った時点でもう諦めるべきだったのに。
「わかりますよ。本気で好きだったならそんな簡単に諦められないです・・・キス煽ったのだって、自分の気持ちに区切りつけたかったからでしょ?」
「・・・でも、あのキス見たからっていうより、キスの後、二人で何か話してる時の笑顔見て、『俺の恋は終わった』って思えたかも。」
「そうですか。」
璃子はにっこりと嬉しそうに言う。
「・・・玉川さん、前も言ったけど、俺、彩木さんに振られたからって、玉川さんと付き合うって展開には・・・。」
「・・・上の決めることはわかんないよ。もうあの二人の話は辞めましょう。」
ちょうどそこへ注文した酒とお通しが運ばれてきた。
「じゃあとりあえず・・・乾杯。」
一直が璃子のグラスに自分のグラスをぶつける。
「えー、この3次会って新貝さんがグチグチくだを巻くのを私が『女なんて星の数ほどいるだろ!』とかって聞く会じゃないんですか?新貝さん、キスの後ずっと無言で飲んでたし。」
「・・・今更、もういいですよ。前飲み行った時散々愚痴らせてもらったし。てか、何でこんなに引きずったんだろ、俺。」
───二人が付き合った時点でもう諦めるべきだったのに。
「わかりますよ。本気で好きだったならそんな簡単に諦められないです・・・キス煽ったのだって、自分の気持ちに区切りつけたかったからでしょ?」
「・・・でも、あのキス見たからっていうより、キスの後、二人で何か話してる時の笑顔見て、『俺の恋は終わった』って思えたかも。」
「そうですか。」
璃子はにっこりと嬉しそうに言う。
「・・・玉川さん、前も言ったけど、俺、彩木さんに振られたからって、玉川さんと付き合うって展開には・・・。」