キミが教えてくれたこと(改)
「なにそれ超楽しそ〜!!」
お昼休み、いつも通り4人でご飯を食べてる時大きな声でそう言ったのは道下さんだった。
「あそこのリゾートホテル一度でいいから入ってみたいって思ってたんだよねー!すごい嬉しい!」
「だよねだよね!美月も嬉しい!ありがと、ゆりりん〜!」
山内さんも道下さんもすごく嬉しそう!
「じゃあ道下さんと山内さん参加決定ね!」
百合は紙に二人の名前を書いていく。
「招待してもらってるのに任せっきりって申し訳ないな…。声掛けだったら私達も手伝うよ!」
「私も〜!手伝う!」
「いいの?」
「いいのいいの〜!あ!そうだ!しおりとか作るのは!?っていうか作りたい!」
山内さんの提案に私達は頷き、私と山内さんで声掛けをし道下さんがしおりを作ることになった。
「林さんは女子で私は男子に声掛けでいい?」
山内さんが気を利かせてそう言ってくれたので私はクラスの女の子に声掛けをしていくことになった。
「そうと決まればさっそくしおり作成だ〜!声掛けしやすいように、日にちは先に決めておこう!」
あれよあれよと決まっていく毎に胸がわくわくする。
晴人も来てくれるといいな…。
「…あ」
その時、一人で教室を出ていく晴人の姿が見えた。
「…私、さっそくみんなに聞いてくるね!」
「え!?茉莉花ちん早くない!?」
「一番盛り上がってるじゃん!」
二人の言葉に笑いながら私は食べ終わったお弁当箱を片付けて教室を出た。
昼休みがおわるまであと15分…。
私は息を弾ませながら校舎裏へと向かった。