もしもの話が嫌いな君は、
【翌日】
「さゆみん、どうしよう!何あげたらいいと思う?」
学校に着くなり私は、高校3年間同じクラスであり、親友の佐弓ことさゆみんに、シナの誕生日プレゼントの相談を持ちかけた。
「え、何?朝から。なんの話?」
「シナ明日誕生日なの!なのにまだ何も用意してなくて!」
「明日なのに何も準備してなかったの?!
ほんと、あんたって間抜けだね」
「おっしゃる通りでございます」
「はぁ〜。じゃあ、女子力組を緊急招集するか」
そう言って、さゆみんはクラスでも可愛いとモテモテの彼氏持ち3人を呼ぶ。
1人は、彼氏が途切れない恋愛マスター、もう1人は3年間の片思いの末、学年1の人気者と付き合った一途女子、そして、中学の時からお付き合いしてる人がいる天然小悪魔系モテ子の3人。
さゆみんは彼女たちを、勝手に女子力組と呼んでいる。
「え〜?彼氏のプレゼント?ブランドの服とか、時計とか、そんなんでいいんじゃない?」
「手作りケーキ一択」
「愛の言葉と『わ、た、し♡』でいいじゃん」
召集された3人は、私の机を囲んで各々プレゼント案を挙げてくれる。
………けど、
「ちょっと待って。私とシナは付き合ってないよ」
「「「「…………?」」」」
「だから、彼氏っていうよりも家族?というか?」
「「「「…………?」」」」
「恋人にあげる物ではなくてですね……」
「「「「は?」」」」
さゆみんと女子力組の声が揃う。
「え、史波くんと付き合ってんじゃなかったの?」
「毎日登下校一緒にしてるのに?」
「たまに体操服借りたり、あんたが忘れたお弁当持ってきてもらったりしてたよね?」
「あたし、同棲してんのかと思ってた」
「いやいやいや、違うよ!私とシナは付き合ってない!幼なじみなの!」
否定する言葉を、信じられないというような目で見てくる4人。
でもこれが、本当なんだよね。
私とシナは、10年以上一緒にいるけど、ただの幼なじみ。
家族ぐるみで仲良しだから、距離感はちょっとバグってるかもしれないけど……。
「さゆみん、どうしよう!何あげたらいいと思う?」
学校に着くなり私は、高校3年間同じクラスであり、親友の佐弓ことさゆみんに、シナの誕生日プレゼントの相談を持ちかけた。
「え、何?朝から。なんの話?」
「シナ明日誕生日なの!なのにまだ何も用意してなくて!」
「明日なのに何も準備してなかったの?!
ほんと、あんたって間抜けだね」
「おっしゃる通りでございます」
「はぁ〜。じゃあ、女子力組を緊急招集するか」
そう言って、さゆみんはクラスでも可愛いとモテモテの彼氏持ち3人を呼ぶ。
1人は、彼氏が途切れない恋愛マスター、もう1人は3年間の片思いの末、学年1の人気者と付き合った一途女子、そして、中学の時からお付き合いしてる人がいる天然小悪魔系モテ子の3人。
さゆみんは彼女たちを、勝手に女子力組と呼んでいる。
「え〜?彼氏のプレゼント?ブランドの服とか、時計とか、そんなんでいいんじゃない?」
「手作りケーキ一択」
「愛の言葉と『わ、た、し♡』でいいじゃん」
召集された3人は、私の机を囲んで各々プレゼント案を挙げてくれる。
………けど、
「ちょっと待って。私とシナは付き合ってないよ」
「「「「…………?」」」」
「だから、彼氏っていうよりも家族?というか?」
「「「「…………?」」」」
「恋人にあげる物ではなくてですね……」
「「「「は?」」」」
さゆみんと女子力組の声が揃う。
「え、史波くんと付き合ってんじゃなかったの?」
「毎日登下校一緒にしてるのに?」
「たまに体操服借りたり、あんたが忘れたお弁当持ってきてもらったりしてたよね?」
「あたし、同棲してんのかと思ってた」
「いやいやいや、違うよ!私とシナは付き合ってない!幼なじみなの!」
否定する言葉を、信じられないというような目で見てくる4人。
でもこれが、本当なんだよね。
私とシナは、10年以上一緒にいるけど、ただの幼なじみ。
家族ぐるみで仲良しだから、距離感はちょっとバグってるかもしれないけど……。