Dance with me?〜魔法のダンスパーティー〜
冷たく笑うフレイヤの姿に、マーガレットは肩を震わせる。フレイヤはマーガレットに近づき、クスリと笑う。

「私ね、ラジのことがずっと好きだったの。だって彼に相応しい女って私くらいしかいないじゃない。それなのにあんたみたいな女が選ばれるなんてあり得ない!!だからめちゃくちゃにしてやる!!」

ドレスがなければダンスパーティーなんて行けないでしょ、とフレイヤは言いマーガレットを突き飛ばして部屋を出て行く。ボロボロになったドレスを見つめ、マーガレットは膝から崩れ落ち、涙をこぼした。



マーガレットが部屋でボロボロのドレスを見つめている間に、遠くからワルツの音が聞こえてくる。もうダンスパーティーが始まってしまったのだ。

「……クラーレ!」

マーガレットは杖を振り、壊れたものを直す魔法なのだが魔法が効かない。魔法が効かなくなるようにフレイヤがしたのだ。

「一体どうしたら……!!」

ダンスパーティーをすっぽかすなどできない。ラジを困らせてしまう。でも、ドレスを今さら用意することなど不可能だ。
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