Dance with me?〜魔法のダンスパーティー〜
頭の中に楽しげに踊るラジとフレイヤの姿が浮かぶ。その様子を想像するだけでマーガレットの胸が痛む。

「うぅ〜……」

どうすることもできず、悔しくてマーガレットは泣き始める。すると、ガタリと窓が開いて風が入り込んできた。

「泣かないで。僕が何とかして見せるから」

そう言って窓から部屋に入って来たのは、燕尾服をしっかりと着こなしたラジだった。まるで童話の王子のようで、マーガレットは見とれてしまう。

「真実魔法で全て見えた。ドレスを僕が用意するね」

ラジはマーガレットの手を取り、立ち上がらせる。マーガレットは「どうするの?」と首を傾げる。ラジは杖を手にして微笑んだ。

「カラン!」

ラジが呪文を唱えると、マーガレットの体に白い光が集まってくる。空中から白いリボンや花が集まり、光が消えるとマーガレットはウエディングドレスのような美しい白いドレスを着ていた。

「素敵……!」

「僕の好みになっちゃったけどいいかな?」
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