Dance with me?〜魔法のダンスパーティー〜
笑顔になるマーガレットにラジが訊ねる。ラジの好みのドレスの方がずっと素敵で、マーガレットは「こっちの方が好き」と素直に答えた。

「そっか。ならよかった」

ラジは微笑み、ダンスパーティーに行こうとマーガレットの手をそっと取る。その優しい顔にマーガレットはドキドキしながら気になることを訊ねた。

「どうして、こんな私にここまでしてくれるの?」

マーガレットがラジを見つめると、ラジの顔は真っ赤に染まっていく。そして少し小さな声で言った。

「ウィロウさんのことが好きだからって言ったら困る?」

「えっ……」

マーガレットの顔を赤くなっていく。それは、ラジから聞くことはないと諦めていた言葉だった。マーガレットの瞳に涙が浮かぶ。

「全然、全然、困らない……。だって……だって、私もラジくんのこと、好きだから……!」

声を震わせながらマーガレットは言う。どんなに小声でも、声が震えていても、今しかこの気持ちを伝えられない。
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