Dance with me?〜魔法のダンスパーティー〜
それからマーガレットとフレイヤ、そしてラジは並んで教室に向かって歩き出す。その間、フレイヤはラジに話しかけ、マーガレットは会話に入ることもできずにただフレイヤと話して楽しげに笑うラジの横顔を見つめる。
私もあんな風に話せたら……。
積極的に動けない自分が嫌になる。マーガレットはギュッと胸元を掴んだ。
マーガレットがラジを好きになったのは、高校一年生の冬だった。マーガレットは図書委員に入っていて、その日も図書館で仕事をしていたのだ。
「マーガレット、この本を棚に戻しておいてくれる?」
「はい、わかりました」
司書さんに頼まれ、マーガレットは返却された大量の本を置かれていた棚に戻していく。小説や参考書などを戻していき、最後に分厚い図鑑を戻すことになった。
「うわぁ……。あんなところに置いてあったんだ。どうやってこんな高さから図鑑を取ったんだろう……」
図鑑が置かれていた場所を見て、マーガレットはため息をついてしまう。図鑑が置かれていたのは棚の一番上ーーー背の高い人でも脚立を使わなければ取れない高さにあった。
私もあんな風に話せたら……。
積極的に動けない自分が嫌になる。マーガレットはギュッと胸元を掴んだ。
マーガレットがラジを好きになったのは、高校一年生の冬だった。マーガレットは図書委員に入っていて、その日も図書館で仕事をしていたのだ。
「マーガレット、この本を棚に戻しておいてくれる?」
「はい、わかりました」
司書さんに頼まれ、マーガレットは返却された大量の本を置かれていた棚に戻していく。小説や参考書などを戻していき、最後に分厚い図鑑を戻すことになった。
「うわぁ……。あんなところに置いてあったんだ。どうやってこんな高さから図鑑を取ったんだろう……」
図鑑が置かれていた場所を見て、マーガレットはため息をついてしまう。図鑑が置かれていたのは棚の一番上ーーー背の高い人でも脚立を使わなければ取れない高さにあった。