Dance with me?〜魔法のダンスパーティー〜
「ウィロウさんって去年はダンスパーティーに参加してなかったよね?」

「う、うん。参加、したくなって……」

しばらく沈黙が訪れる。マーガレットがふとラジを見つめると、ラジの顔も赤く染まっていた。こんなラジの顔は見たことがない。

「ラジくんも参加するの?」

「うん。でも、相手は決まってない」

ラジの意外な言葉にマーガレットは驚く。ラジならとっくにフレイヤなどの美人な子をパートナーにしていると思っていたからだ。

「フレイヤと踊るんじゃ……」

驚くマーガレットだったが、次の瞬間に驚きは恋の高鳴りにかき消されてしまう。ラジとの距離がグッと近くなり、マーガレットはラジに片手を取られていた。そのままラジは跪き、まるで王子が姫に求婚をしている時のようなシーンになる。

「ウィロウさん、僕とダンスパーティーに行ってくれませんか?」

「えっ……」

踊ることがないと思っていたラジに、今、ダンスパーティーに一緒に行こうと誘われている。マーガレットはラジと踊っていいのか一瞬迷ったものの、嬉しさが勝ってしまう。
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