初恋のキミに、さよならを

それから私は、2人から距離を置くようになった。

遠くから2人を眺める。

綺麗でスタイル抜群な美咲は、悔しいほどにりくととてもお似合いで。

それに、りくも今まで見たことがないくらい幸せそうな顔をしている。

最初から、分かっていた。

こんな身長が低い私には、不釣り合いなことぐらい。

りくが私のことを“好き”という感情で見ていないことぐらい知ってた。

いつも私のことを子供扱いしてくるりく。

その度に、私が怒ってりくとケンカしては仲直りの握手を交わす。

例え、“好き”が通じなくてもこの関係が続けばいいなって思っていたのに。

美咲という素敵な彼女が出来てしまった以上、私との関係は終わりなのかな‥‥‥?

今でも、りくが好きだと思う気持ちは変わらない。

むしろ、増すばかりで美咲のことを想っているりくさえ好きだと感じてしまっている。

この恋は叶うことないのに‥‥‥

これ以上好きになったらいけないのに‥‥‥

私はバカだ。

そう思ったその時‥‥‥
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