年下皇帝の甘い誘惑
元カレは、ここにはいない。

大丈夫だから、殴られないから。

「はぁはぁはぁ……」

息が苦しい。

もう殴られないって分かっているのに。


「涼花!大丈夫?」

私を見たレーナとパウリが、助けに来てくれた。

「顔が青い。部屋で安静にさせよう。」

「うん。」

パウリが私を抱きかかえて、二人は私を家に連れて行ってくれた。

「ベッドは奧の部屋だな。」

「うん。」

パウリとレーナは、私を寝室のベッドまで運んでくれた。

「いろいろあり過ぎたんだよ。少し休めばいい。」

「そんな……」
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