年下皇帝の甘い誘惑
第2話 彼がまぶしく見える
翌日の朝は、早速二日酔いだった。

皆、歓迎会だからって、飲ませるんだもんなぁ。


私は日本から持ってきたビタミンCを飲んで、昨日配布された、仕事用の服とエプロンを身に着けた。

欠伸をしながら家の外に出ると、レーナが道を歩いていた。

「おはよう、涼花。」

「レーナ、おはよう。」

「涼花の家、一番端だったのね。大変になるわよ。」

「どうして?」

「皆の通り道だから、気軽に遊びに来たりするのよ。」

「えっ!?」

「まあ、新人が皆経験する事だから、気にしないで。」


レーナは、サラッと言ったけれど、私としてはすごく困った話。

そう。日本で彼氏に暴力を受けていた私は、まだ人付き合いが苦手。

皆に遊びに来られても、上手く対応できるか、分からないな。
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