年下皇帝の甘い誘惑
「大丈夫?涼花。」

「うん。」

レーナが心配してくれた。

「彼女が元々、陛下と結婚する人なのね。」

パウリとレーナは、顔を見合わせた。

「でも、親同士が決めた事だしね。」

「皇帝陛下は、涼花にプロポーズしたんでしょう?」

二人共、私を励ましてくれた。

「私、陛下の元へ行ってくる。」

「うん!その意気よ!」

レーナとパウリに見守られながら、キッチンを出た。


カイの執務室は3階にある。

私は急いで、階段を駆け上がった。

「カイ……」

3階に上がって、執務室を探すと、ドアが少し開いていて、そこから大きな声が聞こえてきた。

「どういう事だ!?アイニーと結婚できないとは!」

誰かが叫んでいる。

中には、さっきキッチンにいた、アイニーさんもいた。
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