年下皇帝の甘い誘惑
私の頭の中に、あの柔らかい笑顔が、思い浮かんだ。

優しいところもあるんだ。

「そろそろ、来る頃かな。」


レーナがそう言うと、案の定、皆が扉を開けてやってきた。

「おはよう、涼花。」

「オハヨウ、スズカ。」

日本語が話せない人も、パウリの真似して、日本語で挨拶してくれる。

皆、とってもいい人だ。

「おはようございます、今日から宜しくお願いします!」

頭を下げると、皆「ヨロシク。」と言ってくれた。

パウリが頷いているのを見ると、来る途中で、パウリに日本語教えて貰ったのかな。


「じゃあ、涼花。今日は一緒に、じゃがいものスープを作ろう。」

「はい。」

パウリとレーナの指導の元、私はじゃがいもを切って、レシピを学んだ。

「さすが、日本で料理人していただけの事はあるね。」
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