年下皇帝の甘い誘惑
「あ、ありがとう。」

そんなに私、仕事できない人に見られていたかな。

「よし、できた。他の料理も出来上がったみたいだ。」

作ったじゃがいものスープを、器に入れ、トレーに入れる。

「涼花。今日最初だから、皇帝陛下の朝食にお邪魔するか。」

「ええっ!?いいの?」

「皇帝陛下も日本語できるから、大丈夫。」

パウリに手招きされて、一緒にトレーを運ぶ。

キッチンから朝食の間には、階段を使うしかなく、使用人総出で階段を運んでくれる。


「もしかしたら、皇帝陛下。もう来ているかもしれないな。」

「そうなの?」

部屋を見ないで、来てるかどうか分かるなんて、パウリ凄い人。

「失礼します。」

朝食の間の扉を開けると、やっぱり長いテーブルの向こうに、カイが座っていた。
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