年下皇帝の甘い誘惑
そしてカイが、車に乗ってやってきた。

「涼花……」

カイが花束を持っている。

「今日も来てくれたのね。」

「涼花の気持ちが変わるまで、届け続けると言っただろう。」

私は、大きく息を吸った。

「それも今日で終わり。花束はもういらないわ。」

カイは、一瞬寂しそうな顔をした。

「カイ。」

ドキドキする。

私はこの言葉を、一生に一度しか言えない。

「私と結婚してください。」

「涼花……」

「あなた程、私を熱くさせる人はいないわ。私の側に一生、いてほしいの。」

するとカイは、私にキスしてくれた。

「これまた随分、情熱的なプロポーズをするね。」
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