年下皇帝の甘い誘惑
「おはようございます、皇帝陛下。」

「おはよう、涼花。」

一人頭を下げて、早速キッチンで作ってきた朝食の、盛り付けを始める。

そしてパウリと一緒に、カイの前へ。

「涼花。昨日の夜の、歓迎会はどうだった?」

「知ってたんですか?」

「新しい料理人が入ったら、その日に歓迎会をするのが常だ。知っているよ。」

そんな、料理人の事まで、知っているなんて。

きっと使用人事なんかも、事細かに知っている人なんだわ。

「はい。とても楽しかったです。」

「それはよかった。」


するとカイはパウリに、私の分の朝食も用意させた。

「一緒に食べよう、涼花。」

「えっ……」

カイと一緒に食べるって事は、皇帝陛下と一緒にご飯食べるって事!?

「無理です。」

するとパウリが、私を椅子に座らせた。
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