年下皇帝の甘い誘惑
「涼花。皇帝陛下に逆らっては、ダメだよ。」

「ええっ?」

いくらなんでも、そこは断らないとダメでしょ。

でも目の前には、もう朝食の用意ができている。

「さあ、冷めないうちに食べて。」

「はい……」

ここは思い切って、食べた方がいい!

私はスプーンを持って、料理を一口食べた。

「……美味しい。」

「だろう?」

斜め向かいでニコニコしているカイを見ると、これでよかったんだと思える。

「日本食も美味しいけれど、ルシッカの料理も美味しいんだ。」

「はい。分かります。」

まるで祖国を愛していると言わんばかり。

「皇帝陛下は、日本のどちらに留学されていたんですか?」

「センダイと言う場所だよ。」

「仙台?」

東北地方の大都市だ。
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