年下皇帝の甘い誘惑
第3話 プチ失恋
次の日も、カイは私を朝食に呼んだ。

「おはようございます。陛下。」

「おはよう、涼花。さあ、ここに座って。」

また斜め向かいの席。

こんなふうに座るのって、ああ、元彼と付き合っている時に、誕生日でレストランに行ったきりだ。

「あの……どうして今日も、私を?」

「ん?どうせ僕が食べた後に、料理人はキッチンで同じ物を食べるんだ。上で食べても下で食べても、一緒だろ?」

「そ、そうですね。」

いや、一緒じゃないけれど。

まさか、毎日カイと朝食を食べろとか、言うんじゃないでしょうね。

私は、ちらっとパウリを見た。

パウリは、ニコニコしている。

きっと、このシチュエーションを、楽しんでいるのだ。


「涼花は、毎日何を朝食で食べていたの?」
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