年下皇帝の甘い誘惑
「……お寿司とか。」

「おお!凄いね。涼花はお金持ちだったんだ。」

これもマズかった。

お寿司が高級品だって、カイは知っていた。

するとカイは、クスクス笑いだした。

「やっぱり涼花は、日本人だね。」

「えっ?」

私、日本人ぽい?

「正直と言うか、素直だし。相手に気を使えるし。僕が留学で知り合った日本人と、一緒だ。」

「それは、よかった。」

確かレーナとパウリの話だと、カイは留学の時に、日本人をすごく気に入っていたみたいだから、そのイメージは、どうやら保てたらしい。

「仙台では、どんな物を食べたんですか?」

「あー、ギュウタン?」

「うんうん。牛タン、美味しいですよね。」

「涼花も、ギュウタン食べた事あるの?」

「ありますよ。家の近くにお店があったので、よく食べていました。」
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