年下皇帝の甘い誘惑
そして、使用人の人達と階段を昇り、朝食の間に着いた。

「ん?いい匂いがするね。」

カイは、鼻をひくひくしていた。

そして、お膳にご飯とお味噌汁を入れ、海苔と卵焼きを用意した。

「陛下、こちらが日本の朝食になります。」

「ああ、そうだ。この匂いだ。」

カイは、お味噌汁を飲んで、ニコッと笑顔になった。

「これに、納豆も付いていたら、完璧だったな。」

「えっ?納豆!?」

まさか、陛下は納豆まで、熟知していたとは!

「ははは……でも、まさか納豆まで売ってるとは……」

「売ってるよ、ナットー。」

パウリさんが、当然のように言う。

「ウソ!?」

「日本食のお店で売ってる。俺、ナットー大好き。そのまま食べる。」

まさかのパウリさんの言葉に、陛下も笑っている。
< 33 / 152 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop